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東芝2部降格から見る、時代を生き抜くために必要なこととは?


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ご存知の通り、あの東芝が大ピンチですね。

 

『債務超過 (自社の資産を全部売ったとしても赤字を埋められない状態)』まで赤字が膨らみ、一番優秀だった半導体の事業部を身売りしなくてはならない状態になってしまいました。

 

会社のダメージは大きく、今後の見通しが全く立っていません。

夢を持って東芝に入社した社員たちは、明日の会社の行方に右往左往していると察します。

 

なぜ、こんなことになってしまったのか?

これは東芝だけの問題ではありません!

 

このニュースには会社で働く人であれば、誰の身にも関係する話です。

知れば知るほど、私自信、身に覚えのあることばかりでした!

 

あなたがもし、苦労してよい会社に入ったのに、仕事で苦労しているのであれば、それは、あなたのせいではありません!

残念ながら、それは時代や世の中の大きな流れである可能性が高いです。

 

時代や、世の中の流れに抵抗するのではなく、賢く、うまく生きるための方法を教えます。

 

まずは、東芝を例にして、

  • 東芝で何が起きたのか?
  • なぜ、そうなったのか?
  • この時代を生きぬくために必要なことは何か?

など、

  • 会社員のあなた
  • 会社員をご主人にもつ奥様

が絶対に知っておくべき内容をまとめました。

世界の『東芝』の凄さとは?


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連結での従業員数18万人。売り上げは5兆円以上のマンモス企業です。

 

冷蔵庫・洗濯機・掃除機・電子レンジ・炊飯器など、家電製品の国産化第1号の製品が多く、日本の歴史と共に成長した大企業です。

世界で初めてノートパソコンを世に送り出したのも東芝です。

 

東芝なくして、今日の科学技術立国の日本の地位は無かったと言っても過言ではありません。

 

日本独特の定年までの雇用や、年功序列の給与体制もいち早く取りやめ、リストラや、事業の売却など、『経営の合理化』にもいち早く取り入れました。

 

今でもスマートフォンに使われる『フラッシュ・メモリ』の世界シェアはサムスンを抑えてナンバーワンです。

そんな企業が、なぜピンチになってしまったのか?を知っておくことがとても大事です!

 

それは前述の『経営の合理化』に大きな問題がありました。

東芝に何が起きたのか?


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世間に衝撃を与えた東芝に関わる不祥事は大きく分けて以下の2つです。

 

第1に、

2015年9月 新聞地位面トップで東芝の赤字隠しがあったことが報じられました。

 

隠された赤字は2306億円にのぼり、経営陣が引責辞任に追い込まれました。

いわゆる『粉飾決算』と呼ばれるものです。

東芝ほどの大企業でこのような不祥事が起きたことは世間の信頼を大きく失墜させました。

 

 

第2に、

その動揺がまだ収まっていない、2015年12月、東芝の子会社であるウエスチングハウス社の大幅な赤字が発表されました。

 

これもウエスチングハウス社と東芝の間で赤字の隠蔽があったのではないかと言われております。

 

事実、発表になんらかの相談があったかのように赤字が次々と上方修正され、

ついには、東芝の体力を超える赤字になってしまったというのがここまでの経緯です。

 

なぜ、急にこのようなことが起きたのか。

 

この二つの出来事は別々の事柄のように見えますが、その実、私には同じ原因があると考えます。

日本企業のかつての姿...


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これまで日本の企業は『家族型経営』と言われてきました。

 

いわゆる人情が優先され、忙しく働きながらも社員を大切にする風土がありました。

 

赤字の部門であっても、簡単にリストラすることはなく、

『いつか役に立つだろう』

という技術者の想いを優先し、長い目で見た製品作りを行うことで、世界を席巻する優れた製品を作り出してきました。

 

今日の『メイド・イン・ジャパン』の礎を築たのは、このような温かみのある会社経営があったと言えます。

何が近年変わってきたのか?


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しかし、近年は、

社員よりも株主が優先される、欧米型の経営が

より進んだものとして、取り入れられ、

これまでの『家族型経営』は古いやり方として消えて行きました。

 

株主はその企業に大きな思い入れはなく、

多くの配当金を得られるかどうか、に主眼が置かれます。

 

したがって、より短期的な利益が求めれることになり、遂には、製品開発の現場でも、短期的な利益の目標を掲げられることになりました。

 

東芝でも2008年から『チャレンジ目標』という四半期毎、部門毎の利益目標が作られました。

それが、部、課へと落とし込まれ、それが必達目標として、個人にのしかかることになりました。

 

これが、東芝を崩壊に導くものであったと私は思います。

高すぎる目標...それを超えるには


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四半期とは、たったの3ヶ月のことです。

前述の通り、良い製品作りには長い目で見た製品開発が必要となります。

 

それには多くの時間とお金が必要であり、株主の欲するスグに生まれる利益とは、相反するものとなります。

  • 利益を出そうにも、じっくりと良い製品を作ることができない!
  • 高い目標をクリアしなくては、部門毎身売りされてしまう!

 その極限の状況の中で、出ていないはずの利益を『粉飾』し、目標をクリアするという最悪の選択肢が生まれ、それを会社ぐるみで隠蔽するという今日の結果が生まれました。 

 

人は極限で正しい選択をできない。

 追い込まれた時の人の気持ちは、私もよくわかります。

どの会社でも起きうる


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さて、今のお話果たして、東芝だけに当てはまるものだと思いますか?

あなたの会社でも身に覚えのある話ではないでしょうか?

 

確かに、欧米の合理的な経営方針

  • 利益の出ている部門に投資し、赤字部門身売りする
  • 生産性の低い人材は経営に応じてリストラする

などは、とても進んだ合理的なやり方に聞こえます。

 

しかし、東芝のような巨大メーカーを支えて来たのは現場の技術者です。

 

優秀な技術者は短期的には生まれません。

 

何度も失敗し、経験を積む機会を設け、長い目で見て社員を大事に育てる風土が無ければ絶対に生まれない会社の資産です。

 

 そうした熟練の技術者がこれまでの日本を支えて来ました。

最近では、パタリとヒット商品を出せなくなってしまったソニーも、この問題の典型です。

 

『事業は人なり』 

 

くしくも、同じく日本を支えて来た大企業、パナソニック創業者の松下幸之助の言葉が思い出されます。

これから私たちに求められる求められること


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非常に残念ですが、欧米型の経営合理化は今後も推進され、長期的に『人を育てる』風土は消えていく傾向にあります。

 

それは、最近まで企業で働いていた私自信がとても感じるところであります。

成績や結果が求められ、失敗を極端に許さない場面に何度も出くわして来ました。

 

では、我々に何ができるのか?

 

我々の力で、企業の経営方針や、業界全体の流れを変えることができるのか?...変えられるわけないですね。

 

我々が変えられるのは自分自信だけです。

自分自信の考え方を変えることは、会社や業界を変えることよりも、圧倒的に簡単です。

「会社に頼る時代」は終わり


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これまで我々は『やりがい』や『安定』を会社に求めていました。

しかし、それは家族型経営の時代の話です。

 

このような合理化の時代では、『やりがい』や『安定』を会社に求めすに、個人の力によってそれを達成することが必要になると考えます。

 

つまり、会社に頼らずに、個人でも稼ぐ力を身につけることです。

 

会社が我々を育ててくれないのであれば、自分自信が、少しずつ自分に自己投資し、想像力、スキル、ファイナンシャルリテラシーを高めること。

それによって、企業、個人問わずに活躍できる人材になることが求められると考えます。

 

ひとえにそれは、もう一度この国に素晴らしい人材が育つことにつながります。

そうした人たちによって、創られた

 

『メイド・イン・ジャパン』

  

がもう一度、光輝くことを願うばかりです。