「僕は君に期待していたんだ」
今でも監督から言われたこの言葉を、ふとした瞬間に思い出します。
あなたは学生時代に部活動されてましたか?
部活って、なんとなく周りが入るから入るって感じですが、
意外と練習が厳しかったり、
上下関係が厳しかったり
青春時代の大きな部分を使って
楽しかったり、辛かったりする想い出を作ったかと思います。
今日は僕の体験から、
- 苦手なもの
- イヤなもの
- 諦めてしまったもの
と向き合って大きな成果をあげるために大事なことを、お伝えいたします。
中学では、一度も試合に出られずに引退を迎えた
僕は中学・高校の6年間は野球部でした。
なぜ、野球部に入ったか?
実は僕は運動神経が無くって、野球は苦手でした。
ただ、僕の親友が「野球部に入る!」
と言い出したので、なんとなく野球を始めることになりました。
野球を始めたものの、練習は厳しく、ついていくのがやっとでした…
先輩に怒鳴られながら、道具を準備して、声を出して、顧問の先生の言われるがままに、泥だらけになるまで練習しました。(今でもよく夢に出ますw)
でも、全然僕は野球が上達しませんでした。
ほとんど試合にも出してもらえずに、野球経験者の後輩たちにはがバカにされていました。
野球部の練習がイヤでイヤで仕方なかった記憶があります。
ついに中学3年間で、公式戦では一度も試合に出られずに引退を迎えました。
高校でも野球部を選んだ理由
さて、僕は近くの公立高校に進学しました。
そこは、県でもベスト8に入る野球の強い学校でした。(僕の住んでいた神奈川県は、200校も高校があるので、ベスト8でもかなり強いんです)
当然、中学よりレベルは高くなります。
でも、気が付いたら野球部に入部していました。
たぶん、くやしかったのだと思います。
- 「一度も試合に出れないまま、野球が下手糞なままで終わりにしたくない。」
- 「試合に出て、活躍する気分を味合わいたい。」
そんな気持ちだったのかな、と思います。
僕の退部届を渡された監督の一言
野球部には、当然それぞれの中学で活躍した人が集まってくるので、
中学の時よりも競争は厳しく、練習もつらいものでした。
ケガも多くて練習にもついて行けず、チームメイトともソリが合わず。
野球を続ける意味を失っていきました。
そして、高校1年生の冬に、ついに「退部届」を書いて監督に提出しました。
当時、チームの監督は、野球部のOBが務めていました。
「退部届」渡したとき、こう言われました。
- 「僕は監督であって、顧問の先生ではないから、これを出すなら先生に渡してくれ。」
- 「いろいろ考えての決断だと思うので、僕から話すことはない」
- 「ただ、できれば渡してほしくない。僕は君に期待していたんだ」
監督の答えはとても意外でした。
監督は、現役時代はエースで4番、僕からすれば雲の上の人です。
それに、チーム内には、もっと実力のある部員がたくさんいます。
僕が辞めようが、続けようが、監督にとっては眼中にないものと思っていました。
僕は始めて監督から期待されていたことを知りました。
僕は退部届を顧問の先生に渡すことはできませんでした。
僕に期待していたのは、僕だけではなかった
たぶん、僕はこれまで、自分のために練習をしていました。
誰かに期待され、誰かのために練習をするのは始めてでした。
朝一番に来て基礎練習を繰り返しました。
全体練習が終わっても、ボールが見えなくなるまでノックを続けました。
家に帰ってもバットを握って素振りを繰り返しました。
試合で活躍するにはどうすればよいか?
自分に足りないものはなにか?
チームのためにできることはなにか?
少しずつ、少しずつ、僕は野球が上手くなっていきました。
自分だけのために野球を続けていたのなら、ここまでできなかったかもしれません。
夢・目標を応援しています
結果的に高校最後の一年間だけ、僕は試合に出続けました。
チームとして大きな成績を残すことはできませんでしたが、僕は当初の目的を達成することができました。
あれだけ下手糞だった野球で、一人前の活躍ができた。
前述の通り、僕だけのチカラではありませんが、この経験は今でも僕の支えになっています。
やり続けること、辞めないこと
勉強でも、スポーツでも、仕事でも、恋愛でも
全てに共通するコツはこれだけだと思います。
- 苦手なこと
- 諦めてしまったこと
- 叶えたいこと
目を背けずに向き合ってみてください。
そして、あなたにそれを期待している人がいることを想い出してみてください。
チカラがみなぎってくるはずです。