2017年6月23日イギリスにて国民投票が行われ、EU(欧州連合)をイギリスが離脱することが決まりました。
皆さまもこのニュースはまだ記憶に新しいかと思います。
EUと言えば、ヨーロッパが一致団結して米国やロシアなどの経済力に対応できるように造られた、ヨーロッパの非常に大事な組織です。
なぜ、そんなEUを脱退することを決めたのか?
このニュースを紐解くことで、
今の世界の大きな流れ、そして日本でも起きていることが見えてきます。
19世紀、それはイギリスの時代でした
イギリスはかつて産業革命の発信地で世界最先端の工業国でした。
19世紀、世界中をイギリスの工業製品が駆け巡りました。
数字で言えば、世界の輸出量の半分はイギリスでした。
この割合は、今のアメリカの比ではありません。
いかにイギリスの経済力が凄かったか、分かると思います。
残念ながら、それは今は見る影もありません。
GDPは日本の半分、ドイツの2/3ほどです。
はっきり言って普通の国に成り下がってしまっています。
なぜ、急に国力が落ちてしまったのか?
もう少し原因を紐解いて行きましょう。
世界ーの産業大国イギリスが凋落した理由
1つは移民を大量に受け入れたことにあります。
ロンドンを歩いて見れば、いかにたくさんの移民を受け入れて来たかが分かります。
(ロンドンを歩いたことがありますが、白人と殆ど擦れ違いません。)
実に、イギリスにいる6人に1人が移民という統計があります。
なぜ、そうなったかというと、これも経済と関係します。
大量の移民を受けれることで、企業は安い労働力を手に入れることができます。
人件費を安く抑えることができるため、会社は儲かり、経営者層は非常の豊かになります
移民を後押ししたのは、そう経営者層だったのです。
しかし、それは一方で悪い面もありました。
労働者の賃金が下がるということは、労働者層の貧困化を招くことになります。
貧困化した市民に購買力は無く、モノが売れなくなっていきます。
モノが売れない、ということは、やがて企業の経営も悪化しはじめます。
ついにイギリスの産業は、技術開発に資金を割くことができなくなり、ドイツや日本に抜かれていくことになりました。
EUで起きている移民の問題
さて、世界一のイギリスが凋落した理由が分かったところで、EUに話を戻します。
EUが今、とても困ったことになっています。
ニュースでもたまに報道されていると思いますが、シリアをはじめとして中東やアフリカから大量の移民受け入れを行っています。
イギリスのお隣ドイツでは120万人移民を1年で受け入れています。
120万人と言えば、ドイツの人口の1.5%にもなります!
なぜ、このような大量の移民がEUに押し寄せているのかというと、EUのルールの中に、「移民や難民を保護し、母国に送還してはならない」というものがあります。
EUに加盟しているうちは移民を拒むことができないのです。
この後ドイツで何が起きるのかを知っている英国市民が
EU脱退を選ぶのは必然だと思いませんか?
実は、日本でも起きています
さて、実は移民受け入れを着々と進めている国は他にもあります。
そう、日本です。
昨年1年での日本への移民は20万人と言われています。
これは日本で一年に生まれる子供の数よりも多い数字です。
すごい勢いで増えていることが分かると思います。
推進しているのは、やはり日本の経営者層です。
ここまで書くと、排他的すぎるのでは?と言われそうですが、個人的に移民を非難しているわけではありません。
私が皆さまにお伝えしたいのは、
「今何が起きていていて、それがなぜなのかを理解しておく必要がある」
ということです。
自分の力で出来ること、 それは 自分を変えることだけ
「イギリスのEU脱退」という、あまり身近ではない話題について説明しましたが、日本に住んでいるあなたにも関係がある話だということが分かって頂けたかと思います。
実は、経済について理解することは自分を守ることになります。
なにも知らずにいることは、楽なことです。
でも本当にそれで良いのでしょうか?
自分の身に降りかかることを
そのままにせず、キチンと理解しようとすること。
それが、結局あなたを守ることにもつながります。
経済を学ぶ意義はそこにあるとは思いませんか?
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