私たちが嫌でも意識する「がん」という病気とその治療法について纏めました。
別途ブログにてがん保険・医療保険について書いていますが、保険を考える上でも、「がん」そのものについての理解があったほうが、分かりやすいと思います。
- ガンについて漠然とした不安がある人
- がん保険・医療保険を検討している人
- 「がん」について考えたことが無い人
は是非とも読んでください。
漠然とした「がん」という病気が、はっきりすることで
毎日の生活や保険などを見直すキッカケになります。
「がん」に対する勘違い
「がん」は恐ろしい病気というイメージがありませんか?
私は、「がん」によって患者さんが苦しみながら死んでいくイメージがありました。
まず、事実を整理します。
がん自体が痛むことは殆どありません。
殆どの場合、症状に気が付きません。
がん自体が毒などを出すこともありません。
そのため、「がん」になったからといって、スグに死んでしまうことも少ないのです。
そもそも、人間は簡単には死にません。
脳や肺、心臓などが機能不全を起こさない限りは死ぬことはありません。
これらに機能不全を起こさせるほどガンが大きくなってしまわない限りは、人は生存し続けます。
逆に、「がん」が大きくなりさえしなければ、痛くもかゆくもありません。
そもそも「がん」とは?
人は60超個の細胞からできています。
そして、その細胞は細胞分裂によって、絶えず生まれ変わっています。
その細胞分裂の際に、できてしまった異常な細胞が、がん細胞です。
このがん細胞がドンドン増殖し、大きくなっていくのが、「がん」という病気です。
「がん」はその特徴から治すのが非常に難しい病気です。
人は、菌やウイルスに対して免疫が働き、病気を治します。
しかし、「がん」に対しては免疫が働きづらくなります。
その理由の1つは、元々は自分の細胞であるために、正常な細胞との見分けがつきづらいのです。
免疫が働かないわけではありません。
しかし、それよりもがん細胞の増殖が速い場合、「がん」は大きくなってしまいます。
また、体の中の血管や、リンパ節を通って、全身に広がってしまった場合、取り除くのが非常に難しくなってしまいます。
「がん」に対する治療
「がん」に対する3大治療を紹介します。
①外科手術
手術で「がん」を切除します。
局所的な治療ですので、初期の「がん」に対して有効です。
全身に「がん」が広がってしまった場合は、難しくなります。
また、「がん」といっしょに健康な組織も取り除いた場合、その障害が残る場合があります。
②放射線
放射線を使って、「がん」にダメージを与える方法です。
外科手術と同じく、局所的な治療です。
外科手術よりも正常な組織を壊しにくいのが特徴です。
③抗がん剤
全身に対して効果のある治療です。
「がん」を殺す薬ではなく、増殖を止める薬です。
その隙に免疫でガン細胞を減らすことを狙うものです。
がん細胞以外の細胞にも作用してしまうために、副作用が出てしまいます。
「免疫治療」とは?
実際は、これらの治療を混ぜて行います。
最近では「セカンドオピニオン」として、自分を担当する主治医以外の意見を聞くことが一般的になりつつあります。
ただし、がん治療には「標準治療」というマニュアルのようなものがあるため、多くの場合は同じ治療方針となります。
近年では「免疫治療」という方法も登場しました。
これは、免疫を活性化させたり、免疫を働きやすしたりすることで、「がん」を殺す力を高める治療です。
まだまだ、検証段階のものが多いのですが、副作用の無い治療として期待されています。
「がん」は予防できる
「国立がん研究センター がん情報サービス」によると、男性の「がん」のおよそ55%、女性では約30%が、要望可能な要因によるものです。
喫煙や飲酒、肥満などに気を付けることで、「がん」のリスクを自分の力で減らすことができます。
生活習慣を見直すことが「がん」の予防には、とても大事なのです。
お医者さんは、その人の見た目、職業、動作、生活習慣などで、どの「がん」に羅漢したかが、分かってしまうという話もあります。
それくらい、「がん」は自分の生活が影響して発症するものだということです。
また、定期的な健康診断をすることで、「がん」を早期に発見することができる可能性が高まります。
早期の「がん」は根治できる可能性が高いので、面倒臭がらず、健康診断を受けることは「がん」による死亡リスクを減らすことにつながります。
そもそも人は皆、いつか必ず死ぬという現実
「がん」になって、根治が難しい場合、なるべく残された時間を充実したものとすることを目指います。
「QOL」という言葉を聞いたことがありますか?
クオリティ・オブ・ライフの略です。一般に、どれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、概念です。
これをなるべく高めるために、末期がんの患者さんに対して、緩和ケアや、趣味や家族と過ごす時間をなるべく作ることをします。
しかし、この「QOL」は末期がんの患者さんだけに使う言葉ではないと思います。
そもそも人は皆、遅かれ早かれ死にます。
死から逃れることは今のところできません。
例え「がん」が根治でしたとしても、その後の生活が幸福度の低いものであったのなら、いかがでしょうか?
「QOL」は、がん患者だけでなく、健康な人を含めて全ての人が意識すべきものだと思います。
健康であるかどうかに関わらず、与えられた時間を大切に使うことが、人生でとても大切なことだからです。
『後悔の無い人生を送ること』
「がん」や死を見つめることで、今あるあなたの「生」が輝きます。