「がんに2人に1人が罹る時代です」
「芸能人も若くして「がん」に罹っています」
「早く備えておいた方が安心です」
そう言われると、不安になってしまいます。
ついついがん保険や、医療保険に入りたくなりますよね?
でも、その前に落ち着いて、その保険が本当にあなたにとって必要なのか、立ち止まって考えてみませんか?
- 保険に入ろうか検討中の方も
- 保険に入っている方も
是非、この記事を読んでください。
がん保険や、医療保険が、あなたにとって本当に必要なのか、そうでないのか、が分かります。
結局どれくらいお金が必要になるのか?
私自身、「がん」や成人病になると、たくさんのお金がかかるというイメージがあります。
厚生労働省 医療給付実態調査(平成27年)によると、ガンの種類にもよりますが医療費の総額は概ね60万~70万円程度です。
後に説明しますが、健康保険に加入していれば3割負担となるので、実際の負担額は20万程度です。
自由診療など保険適用外の治療を行うと、もっと多くの費用が掛かります。
しかし、想像していたよりも小さい金額ではないでしょうか?
既にあなたは保険に入っています
民間の保険に入っていなくても、あなたは既に保険に入っています。
ですが、残念ながらあまり知られていません。
①健康保険
病院での治療費は、70歳未満で7割免除となる。
②高額療養制度
1か月あたりの医療費の支払いが一定額を超えると免除となる。収入によって変動するが、おおよそ8万円程度が上限。
③付加給付
企業の健康保険組合において、一定額を超えると免除となる。金額は加入している組合によって決まる。
④傷病手当
ケガや病気によって勤務できない場合、最長で1年半は給料の2/3の金額が支払われる。
⑤会社の給付制度
会社が独自に給付する保障。
③、④、⑤については自営業などの場合、加入できません。
裏を返すと、会社員に対する保障はとても手厚いことが分かります。
更に、会社員の場合、①の健康保険は労使折半であり、半額を会社が負担してくれます。
やむを得ない場合は、最小限の加入をお勧めします!
一般的に「がん」などの成人病のリスクは、老後などの高齢の世代が最も高くなります。
したがって、それまでに治療費に充てられるだけのお金をつくることができれば、必ずしも保険に頼る必要はありません。
とはいえ、
- どうしても病気による出費のリスクを抑えたい。
- お金を蓄えておくことができない。
- 保険を手厚くしておかないと安心できない。
などの事情がある場合、必要最小限の加入をお勧めします。
その場合、手厚くたくさんの保障をつけてはいけません。
どうしてもカバーしたいリスクについてのみ保険をかけることをお勧めします。
また、治療は時代と共に変化します。
したがって、何年かに1度は保障の見直しをしないと、肝心な時に保障がもらえない可能性もご留意ください。
人生のリスクは病気だけではありません
保険の良さは、自分ではどうすることもできないリスクに対して保障をかけられる点にあります。
若いうちに大病になってしまい、たくさんのお金が必要になってしまった場合、医療保険はとても役に立ちます。
しかし、人生のリスクは病気だけではありません。
保険に入ってしまうと、その分その他の急な出費に対して、融通が利かなくなってしまいます。
日本は自然災害が多い国ですが、毎日防災グッズを持って出歩くことはありませんよね。
また、交通事故が怖いからと言って、車に全く乗らないということもありませんよね。
元々、全てのリスクを無くすことはできません。
メリットとデメリットを整理して、自分とって「何を諦めて、何を守るのか」を真剣に悩む必要があります。
「お金の問題」と向き合うこと
最悪の場合を考えると、誰しもが不安にかられます。
私もそうです。
「不安な気持ちを解消するために、とにかく保険に入っておこう!」
という気持ちはとても分かります。
不安やお金の問題と向き合うのはとてもストレスになります。
しかし、不安でたまらない時には、なかなか冷静な判断ができませんよね。
だから、ついつい、本来は不必要な保険にまで入ってしまうことも考えられます。
全面的に保険に依存するのではなく、お金が大切だからこそ、慎重に使い方を考えたほうが良いのです。
そのためにできることは、当社はなんでも協力いたします。
是非、この記事をキッカケに、じっくりお金と向き合うキッカケにした頂ければ幸いです。