- 日経平均株価
- TOPIX
- JPX日経インデックス400
の3つの日本の株価指数についてご説明いたします。
株価指数とは、株式の相場の状況を把握するために、株価を一定の計算方法で総合・数値化したものです。
日経平均などは、よく新聞やニュースで報道されるため、よく耳にする方は多いかと思います。
しかし、日経平均とはどのように計算されているのか?
あるいはどのような株が含まれるのか?
などはあまり知られていません。
- 日経平均って何?
- TOPIXとどう違うの?
- どの指標を見たらよいの?
などの方は是非この記事をお読みください。
※このブログは日本の株価指数について説明するためのものであり、投資を勧めるためのものではございません。投資は必ず自己責任でお願いいたします。
日経平均
日経平均とは、日本経済新聞社が公表している修正平均株価指数です。
1950年から算出されている古い株価指標で、東京証券取引所第一部の上場銘柄の中から、売買高の高い225銘柄で算出されます。
いわゆる「値がさ株」と呼ばれる、1単元当たりの株価の水準が高い銘柄の影響を受けやすいという特徴があるます。
日経平均株価は、年に一回点検し、日経平均株価の構成銘柄を定期的に見直ししています。直近では、2020年10月からソフトバンクを採用し、代わりに日本化薬を除外しています。
また、その際にセクターごとの銘数の過不足を調整するプロセスを取り入れています。
日経平均のセクターは「技術」「金融」「消費」「素材」「資本財・その他」「運輸・公共」 の6つの分類があります。
TOPIX(東証株価指数)
TOPIXはTokyo Stock Price Indexの略です。
日本語では「東証株価指数」とも呼ばれます。
TOPIXは、東京証券取引所第一部の全銘柄を対象として指数化した指標です。
起算日である1968年1月4日を100ポイントとして数値化したものです。
株価に市場で流通している浮動株を乗じた時価加重平均型の指標です。大型株(時価総額が大きい銘柄)の影響を受けやすいという特徴があります。
ここで、浮動株とは、市場で流通している株のことを言います。
そうではない株を「固定株」と言います。
市場の動きを示すための株価指数に、このような固定株を含めて計算してしまうと、実際の市場規模よりも過大に評価することになってしまうため、固定株を除外して計算しています。
JPX日経インデックス400
JPX日経インデックス400は東京証券取引所と日本経済新聞社によって算出される時価加重平均型の株価指標です。
従来の日経平均やTOPIXでは、主としてこの結果に基づいた指標としての意味がありましたが、この指標は財務内容やROEなどの要素を重視することにより、将来的な投資先としてふさわしい400銘柄を基に作成されています。
具体的には、
-
3年平均ROE(株主資本利益率):40%
-
3年累積営業利益:40%
- 時価総額(選定基準日時点):20%
という割合でスコアリングの要素として選定されています。算定開始日は2014年1月6日で、その基準指数を10000ポイントとして算出されています。
この指標が近年有名になった理由として、GPIFと日銀という公的機関がJPX日経400に投資することを表明したことが大きく影響したようです。
実際に公的機関から資金が投資されますので、一般の投資家も安心して参入できます。
まとめ
今回は下記の3つの日本の株価指数について、計算方法や含まれる株の銘柄の決まり方などについて、ご説明いたしました。
- 日経平均株価
- TOPIX
- JPX日経インデックス400
2020年12月現在、日経平均は26000円台と、29年ぶりの高値となっています。
しかし、29年前とは含まれる株の銘柄が変わっていることなどを理解しておかないと、誤解をしてしまう恐れがあります。
是非、この機会に株価指数について、学んでみてはいかがでしょうか?
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