原油などの化石燃料は毎日消費され、私たちになくてはならないものの一つです。
また、先物などの投資先のひとつとしても耳にすることがあるかと思います。
今回は原油について5分で
- 原油とは何か?
- 原油は枯渇するのか?
- 原油の価格はどうして変わるのか?
がわかるように記事にまとめました。
- 原油の取引に興味がある
- 原油について一般的なことを知っておきたい
という方は是非お読みください。
※ このブログは原油を説明するためのものであり、取引を勧めるためのものではございません。投資は必ず自己責任でお願いいたします。
原油とは何か?
油田からとったばかりの石油のことを原油と呼びます。
数百万年前から数億年前の生物の遺骸中の有機物が、地層に埋まった後、複雑な高分子化合物となって、それが地下深部で地熱の作用を受けて再分解し、原油が作られたと考えています。
原油はガソリン・灯油・軽油・重油などの元になるものです。
これらの主な用途は燃料ですが、原料や材料としても利用されます。原油を元に、ナイロン、ポリエステル、プラスチック、合成ゴム、合成洗剤などが作られ、日常のいろいろなところに用いられます。
私たちの生活にとってなくてはならないものの1つと言えます。
原油って枯渇するの?
石油は19世紀後半から石炭に変わってエネルギーの主役になりました。アメリカを中心に今も石油の消費量は増え続けています。1970年代のはじめには石油の寿命はあと30年と言われていました。
それから40年を経過した2019年時点の石油の埋蔵量は25.9年分※と言われており、40年前とあまり変わりません。(※INPEXより)
これは新しい油田が発見されたことによる増加分もありますが、既に開発されている油田に対しても技術の進歩によって、回収できる原油が増えたという理由もあります。
また、そもそもこの埋蔵量はあくまで経済的に採掘しても採算が合う分のみをカウントしており、そもそも全体でどれだけ原油が眠っているか、という数字でありません。
従いまして、更に技術が進歩することで、よりたくさんの原油が採掘可能となれば石油の寿命は更に伸びることになります。
原油の価格はどうして変わるの?
車をお持ちの方はご存じと思いますがガソリンの価格は上がったり下がったりしますよね。
原油の値段は市場で決まります。
原油の値段を上下させるものは需要と供給のバランスです。
まず供給についてお話します。
例えば、石油輸出機構(OPEC)が、加盟国全体や国別での生産量を制限する『協調減産』が実施されると、供給量が制限されるため、原油価格は上昇しやすくなります。逆に、増産すると原油価格が下降しやすくなります。
また、産油国の密集している中東などにおいて、政情不安やテロなどによって今後の生産・輸出が今まで通りに行われるかどうかがわからなくなるため、原油価格が上昇しやすくなります。逆にその不安が解消されると原油価格が下降しやすくなります。
次に需要について。
景気が良くなり、経済が拡張されると原油の消費量が大きくなります。逆に景気が悪化し、消費量が減ることもあります。また、原油以外の石炭や天然ガスの価格が下落した場合、そちらの消費量が上がり、原油の消費量が下がることが考えられるため、原油の価格に影響します。
このように供給と需要の増減や、その見通しによって原油価格は影響を受けます。
まとめ
原油の取引は株や債券などの取引と比較して、形のある商品で、実際に身の回りで使われているものなので、比較的イメージがしやすいのではないでしょうか。
また、実際の経済に大きく影響があるとから、毎日のニュースや、経済について詳しく学ぶきっかけになるかもしれません。
当然、取引は必ず利益がでるものでありません。
場合によっては損をすることもありますので、リスクを理解した上で、身の丈にあった取引をすることをお勧めいたします。