「為替介入」という言葉は聞いたことがあるかと思います。
しかし、具体的にどのようにどのくらいの金額で行われているのかはあまり知られていません。
今回は
- 為替介入とは?
- どうやって為替介入するのか?
- 日本の為替介入の実績
についてまとめました。
- 為替について学びたい
- 経済について知りたい
という方は是非、この記事を読んでください!
為替加入とは?
為替介入とは、「為替」に当局が「介入」することです。
通貨どおしの両替レートのことを「外国為替」と言いますが、略して「為替」と一般に呼ばれます。
通常、為替は市場の売り買いに任されており、毎日上がったり下がったりします。
が、過度に為替が変動し、経済への影響が大きいと判断した場合、通貨当局が直接、通貨の売買を行うことで、為替を安定に保つことを行います。
これを「為替介入」と言い、正式には「外国為替平衡操作」と呼ばれます。
どうやって為替介入をするのか?
為替介入をするには、円やドルなど、売り買いをするための資金が必要になります。
日本の場合、財務省所管の外国為替資金特別会計と呼ばれる資金が、為替介入に用いられます。
例えば、急激な円高が起こった場合、円を売ってドルを買う操作をする必要があります。その場合、「政府短期証券」という一時的な資金を調達するための債券を発行し、資金を調達します。
この円を売って、ドルを買うことで、円高を防ぐわけです。
逆に、急激な円安が起きた場合、財務省が保有するアメリカ国債を売って、ドルを手に入れ、そのドルを売って円を買うをことで、円安を防ぐことをします。
為替介入の実績
日本では、財務大臣の権限において為替介入を実施することができます。
とはいえ、財務省が直接行うのではなく、日本銀行が、財務大臣の代理人として、財務省からの指示によって為替介入を行います。
実は、日本が行った為替介入の実績は、財務省のホームページに記載しています。
これを見ると平成23年11月4日を最後に、日本は為替介入をしていないことが分かります。
まとめ
今回は
- 為替介入とは?
- どうやって為替介入するのか?
- 日本の為替介入の実績
について学びました。
なんだか陰謀論のような言葉の響きですが、ここまで具体的に公表されている、ごくごく一般的なことであることがご理解いただけたと思います。
是非、この記事を切っ掛けにして、経済について興味をもったり、学んでいただけたら、うれしく思います。